Hackney Diamonds

Hackney Diamonds Live Edition
  1. Angry
  2. Get Close
  3. Depending On You
  4. Bite My Head Off
  5. Whole Wide World
  6. Dreamy Skies
  7. Mess It Up
  8. Live By The Sword
  9. Driving Me Too Hard
  10. Tell Me Straight
  11. Sweet Sounds Of Heaven
  12. Rolling Stone Blues
  13. Living In A Ghost Town (Japanese Bonus Track)

Released: 20 October 2023
Producer: Andrew Watt, Don Was

Additional Musicians:
Ron Blake – Trumpet
David Campbell – String Arrangement
Matt Clifford – keyboards
Karlos Edwards – Percussion
Elton John – Piano
Steve Jordan – Drums
James King – Sax
Lady Gaga – Vocals
Paul McCartney – Bass Guitar
Benmont Tench – Hammond Organ
Andrew Watt – Bass Guitar, Guitar, Percussion, keyboards, Backing Vocals, String Arrangements
Stevie Wonder – Piano, Rhodes Electric Piano, Moog Synthesiser
Bill Wyman – Bass Guitar

18年ぶりのオリジナルアルバムとなった本作は、過去の焼き直しではなく、若きプロデューサーであるアンドリュー・ワットの手腕によって、現代のプロダクションの中にストーンズらしさがしっかりと凝縮された作品に仕上がっています。

オープニングを飾る最初のシングル「Angry」は、ミックのボーカルが前面に押し出された、勢いのあるアップテンポなナンバーです。アルバム中、個人的に特に気に入っているのが「Get Close」。ここではキースが、これまでのプレイスタイルとは一味違うアプローチで5弦ギターのリフを刻んでおり、スティーヴ・ジョーダンのタイトなバックビートと絡み合うことで、これまでのストーンズにはなかった新鮮なグルーブが生まれています。

中盤の聴きどころは、豪華なゲスト陣の参加と、新旧のバンドメンバーによるアンサンブルです。ポール・マッカトニーがベースで参加した「Bite My Head Off」は、パンキッシュで勢いのある仕上がり。さらに、本作から3枚目のシングル(配信のみ)としてカットされた「Mess It Up」や、かつての相棒であるビル・ワイマンもベースで加わった「Live By The Sword」では、亡きチャーリー・ワッツが生前に遺したドラムトラックが使用されており、ファンにとっては見逃せないポイントとなっています。

終盤にかけての楽曲配置もバランスが取れています。キースがボーカルをとる「Tell Me Straight」は、彼のキャリアにおける単独ボーカル曲の中でもトップクラスの完成度を誇る佳曲です。そして、アルバムのラスト前に配置された、先行して2枚目にシングル・カットされた「Sweet Sounds Of Heaven」ではレディー・ガガが参加しており、彼女の圧倒的なボーカルとミックの掛け合い、さらにスティーヴィー・ワンダーのピアノとモーグ・シンセサイザーが楽曲を大きく牽引して最高潮を迎えます。最後を締めくくるのは、バンド名の由来でもあるマディ・ウォーターズのカバー「Rolling Stone Blues」。ミックのボーカルとブルースハープ、キースのアコースティックギターのみという最小限の編成で演奏されており、最後をバンドの原点であるブルースで締めくくる構成になっています。