
前作から11年ぶりのスタジオアルバムとなった本作は、ニューアルバム用の新曲制作の合間に、気分転換として演奏したブルースにメンバーが熱中したことから生まれた、ストーンズ初の全編カヴァー・アルバムです。彼らの原点とも言えるロンドンの西側に位置するブリティッシュ・グローヴ・スタジオにて、わずか3日間のセッションでレコーディングされました。
アルバム全体を通じてオーバーダビングはほとんど行われておらず、スタジオで同時に演奏されたテイクがそのまま採用されたような、生々しいエネルギーに満ちています。ミックの力強いボーカルと切れのあるブルースハープがバンドを力強く牽引し、キースとロニーによる骨太なギターアンサンブルが、独特の渋い音像を作り上げています。
収録曲はあえて誰もが知る有名曲ばかりを選ばず、リトル・ウォルターやハウリン・ウルフ、ウィリー・ディクソンといった、彼らがデビュー前から愛してきた濃厚なブルースメンの楽曲で固められています。
本作のハイライトとして挙げられるのが、当時たまたま隣のスタジオでレコーディングしていた旧友エリック・クラプトンの参加です。クラプトンは急遽セッションに飛び入りする形で、「Everybody Knows About My Good Thing」ではスライドギターを、「I Can’t Quit You Baby」ではリードギターを披露しており、アルバム後半のアンサンブルに絶妙なアクセントを加えています。最後を飾る楽曲まで、一切の飾りを排したブルースだけで構成されており、長年活動を続けてきた彼らだからこそ出せる深い味わいを感じられる作品です。
- Just Your Fool (written by Buddy Johnson)
- Commit a Crime (written by Howlin’ Wolf)
- Blue and Lonesome (written by Little Walter)
- All of Your Love (written by Magic Sam)
- I Gotta Go (written by Little Walter)
- Everybody Knows About My Good Thing (written by Miles Grayson, Lermon Horton)
- Ride ‘Em on Down (written by Eddie Taylor)
- Hate to See You Go (written by Little Walter)
- Hoo Doo Blues (written by Otis Hicks, Jerry West)
- Little Rain (written by Ewart G. Abner Jr., Jimmy Reed)
- Just Like I Treat You (written by Willie Dixon)
- I Can’t Quit You Baby (written by Willie Dixon)
Released: 2 December 2016
Producer: Don WasThe Glimmer Twins
Additional Musicians:
Darryl Jones – Bass Guitar
Chuck Leavell – Acoustic Piano, Hammond B3
Eric Clapton – Slide Guitar (6), Lead Guitar (12)
Matt Clifford – Keyboards
Jim Keltner – Percussion (9)