ニュー・アルバム『Foreign Tongues』のリリースを目前に控えた7月8日、英国ロンドンで幸運なファンだけが招待された特別なリスニング・パーティー(プレミアム試聴会)が開催されました。< SOURCES: rollingstone.com / Louder / JamBase / Telegraph >
会場となったのは、ロンドンのオールドウィッチにある「セント・クレメント・ホテル(St. Clement Hotel)」。まだ正式オープン前の話題の新スポットです。会場には日本、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリアなど、世界中から熱狂的なストーンズ・ファンが集結しました。
イベントは、BBCなどで活躍する有名DJマット・エヴェリットがホストを務めるトークセッションからスタート。ステージにはミック・ジャガーとロニー・ウッドが登壇し、制作秘話や各楽曲の熱い解説を繰り広げました。ちなみに、多くのファンが気にしていたキース・リチャーズの欠席理由ですが、不仲や体調不良などではなく、「アメリカ現地でのアルバム・プロモーション活動で多忙を極めていたため」という前向きな理由が公式に明かされています。
この夜最大のハイライトとなったのは、完全なサプライズで披露された即興のアコースティック・ライブでした。トークセッションの終盤、ミックが「せっかく集まったんだから、何か演奏しなきゃね」と切り出すと、会場は割れんばかりの歓声に包まれます。ステージにはミックとロニーに加え、長年バンドを支えるキーボーディストのマット・クリフォードが登場しました。
注目の1曲目に披露されたのは、ニュー・アルバム『Foreign Tongues』の6曲目に収録される新曲「Ringing Hollow」の世界初パフォーマンス!ミックはアコースティックギターを抱え、マットのピアノ伴奏に乗せて歌い始めました。「Ringing Hollow」は、グラム・パーソンズからの影響を色濃く感じさせる、泥臭くも美しいカントリー・ロック調のナンバー。歌詞は現代アメリカの社会的・政治的情勢、いわゆる「アメリカ帝国の衰退」や大統領選挙における莫大な資金の動き、システムの歪みに対するミックなりの風刺や問いかけが込められています。ミック自身はこの曲を「アメリカへのラブレター」と語っていますが、そこには彼らしい強烈な皮肉と、愛憎入り混じった複雑な想いが透けて見えます。
その泥臭いカントリー・ロックの流れを引き継ぎ、2曲目には1971年の『Sticky Fingers』の「Dead Flowers」へと突入。ここでロニーはエレクトリック・ギター(テレキャスター)に持ち替え、心地よいリフやソロを刻んで会場の熱気をさらに高めました。
ラストは「You Can’t Always Get What You Want」。ここでは、シャネル・ヘインズも急遽ステージに飛び入り参加!会場全体を巻き込んだ大合唱が巻き起こり、ハッピーで感動的なフィナーレを迎えました。
キースが不在とはいえ、手の届くような狭い会場でストーンズの極上の生演奏を聴くことができた幸運なファンたちの熱気で、ロンドンの夜はこれ以上ない興奮に包まれたとのことです。
