1975年の「Tour of the Americas」、1976年の「Tour of Europe」から収録されたローリング・ストーンズの3作目のライブ・アルバム。日本盤のタイトルは『感激！偉大なるライブ』、ロニー・ウッド加入後初のライブ・アルバムでもあります。アメリカ、ヨーロッパ・ツアーでの収録の他に、アナログ盤のＣ面に、1977年3月4日と5日にトロントのエル・モカンボ・クラブで行われたギグからストーンズのルーツを感じさせる4曲を収めていることが、このライブ・アルバムをさらに奥深いものにしています。
72年～73年ではミック・テイラーの華麗なソロを前面に出し、ライブ・バンドとして行くところまで行ってしまったストーンズではありますが、ここにはロニーを迎えてより粘っこく、より黒っぽくスタイルを変えた演奏が記録されています。またアルバムの中心となったパリ公演は NHK の『ヤング・ミュージック・ショー』で TV 放送されたことがあります。それもいつかは正式にリリースしてほしい素晴らしい映像です。
各曲の収録地は以下の通り。その後1977年5月下旬から6月中旬までオーバーダビングとミックスが行われました。アートワークはアンディ・ウォーホルによるもの。前面の手描きのタイトルはミック・ジャガーによって追加され、ウォーホルががっかりしたという話もあります。
なお、エル・モカンボで録音されたさらに多くの曲は、2022年にライブ・アルバム『El Mocambo 1977』としてついにリリースされました。
Side A
- Intro: Excerpt from Fanfare for the Common Man
- Honky Tonk Women (5 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- If You Can’t Rock Me – Get Off of My Cloud (27 May 1976: Earls Court, London)
- Happy (5 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- Hot Stuff (6 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- Star Star (6 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
Side B
- Tumbling Dice (7 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- Fingerprint File (17 June 1975: Maple Leaf Gardens, Toronto)
- You Gotta Move (5 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- You Can’t Always Get What You Want (7 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
Side C
- Mannish Boy (5 March 1977: El Mocambo Tavern, Toronto)
- Crackin’ Up (5 March 1977: El Mocambo Tavern, Toronto)
- Little Red Rooster (4 March 1977: El Mocambo Tavern, Toronto)
- Around and Around (5 March 1977: El Mocambo Tavern, Toronto)
Side D
- It’s Only Rock ‘n’ Roll (But I Like It) (17 June 1975: Maple Leaf Gardens, Toronto)
- Brown Sugar (6 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- Jumpin’ Jack Flash (6 June 1976: Les Abattoirs, Paris)
- Sympathy for the Devil (9 July 1975: Inglewood Forum, Los Angeles)
Released: 23 September 1977
Producer: Mick Jagger / Keith Richards
Additional Musicians:
Ian Stewart – piano
Billy Preston – piano, organ, clavinet, backing vocals
Ollie Brown – percussion, backing vocals