
2005年の『A Bigger Bang』以来、そしてチャーリー・ワッツが亡くなってから初めてのアルバム。それまでのレコーディングが様々な理由で行き詰ってしまったことを打開するため、2022年8月にツアーが終了した後、ミック・ジャガーはキース・リチャーズにニューアルバムの期日として2023年2月14日を選ぶことを提案しました。そしてドン・ワズとポール・マッカートニーの紹介でプロデューサーとして招かれたのはメンバーとは40歳以上も年齢が離れているアンドリュー・ワットでした。アンドリューは期待に応え、プロデュースだけではなく、共同で作曲(1, 2, 3)まで手掛けることでストーンズの本来の実力を引き出し、90年代以降ではストーンズの最高傑作と呼ばれるアルバムを作ることに成功しました。
豪華なゲスト・ミュージシャンも聴きどころです。エルトン・ジョンがピアノを弾いた「Get Close」「Live by the Sword」。ポール・マッカートニーがベースを弾いた「Bite My Head Off」。レディー・ガガが歌い、スティーヴィー・ワンダーがピアノとモーグ・シンセサイザーを弾いた「Sweet Sounds of Heaven」など。さらに「Live by the Sword」ではビル・ワイマンが呼ばれ、「Mess It Up」「Live by the Sword」ではチャーリー・ワッツのドラムを聴くことができます。
ミックとキースに「Rolling Stone Blues」を演奏させたのはアンドリューでした。ギター・マガジンのインタビューでアンドリューはこう語っています。「ある日、ニューヨークでキースと一緒にいたとき、彼は古いマーティンのアコースティック・ギターを手にしていて、私がこれまでに聴いたことのないような古典的なブルースを演奏していたんだ。あんなブルースを弾ける人はあまりいない。ブルースの真髄に触れているようだった。それは複雑さではなく、魂の中にブルースがあるということで、キースはそれを十分に持っていた。それは驚きだった。その経験の後、私はミックに、”アルバムのためにストレートなアコースティック・ブルースをやるべきだと思う” と言った。ミックはそのアイデアに興味を持ったが、他にも完成させなければならない曲がたくさんあったため、最初は乗り気ではなかった。でも、アルバムの完成が近づくにつれ、私は彼にこのアイデアを再び提案してみた。それがうまくいくこともあれば、そうでないこともある(笑)。突然、私は彼の声の変化を聞き、彼はきっぱりとこう言った。”レコーディングする曲はもうないし、もしそれができるとしたら、それは俺とキースだ。” 」
シングル・カットされたのは「Angry」「Sweet Sounds of Heaven」「Mess It Up」(配信のみ)の3曲です。
- Angry
- Get Close
- Depending On You
- Bite My Head Off
- Whole Wide World
- Dreamy Skies
- Mess It Up
- Live By The Sword
- Driving Me Too Hard
- Tell Me Straight
- Sweet Sounds Of Heaven
- Rolling Stone Blues
- Living In A Ghost Town (Japanese Bonus Track)
Released: 20 October 2023
Producer: Andrew Watt, Don Was
Additional Musicians:
Ron Blake – Trumpet
David Campbell – String Arrangement
Matt Clifford – keyboards
Karlos Edwards – Percussion
Elton John – Piano
Steve Jordan – Drums
James King – Sax
Lady Gaga – Vocals
Paul McCartney – Bass Guitar
Benmont Tench – Hammond Organ
Andrew Watt – Bass Guitar, Guitar, Percussion, keyboards, Backing Vocals, String Arrangements
Stevie Wonder – Piano, Rhodes Electric Piano, Moog Synthesiser
Bill Wyman – Bass Guitar