Got Live If You Want It!

ロンドン・レコードの要請により編集されたローリング・ストーンズの最初のライブ・アルバム。バンドは公式なライブ・アルバムを否定した発言をしていますが、当時のエキサイティングなステージの様子を伝える貴重な記録です。同名の英国盤ライブEPとは内容が異なります。

ジャケットにはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライブ録音と記されていますが、実際にはブリストルやニューキャッスルでの録音が使われています。また「I’ve Been Loving You Too Long」「Fortune Teller」の2曲はライヴではなく、スタジオ録音に歓声を被せた疑似ライブが収録されています。

アナログ盤の時代からモノラル盤とステレオ盤でミックスが異なるアルバムでしたが、 CD 化されてからもさらに混乱が助長される状況になっています。最初の日/英盤 CD は、基本的にはアナログ・ステレオ盤と同じミックスでしたが、1曲毎にフェイド・アウトするという飛んでもない作りになっています。その後旧アブコ・マスターの CD はマスター自体が全く異なっていて、オープニングMC、「Satisfaction」でのブレイクの回数、「Fortune Teller」の左右チャンネルやフェイド・アウトの有無、その他多くの曲でのミックのボーカルなどに違いを見つけることができます。2002年のアブコ・リマスターでは旧アブコ・マスターと同一のマスターを使用していますが、アルバムの最後に収録されていた「英国国歌」の前でフェイド・アウトする作りになっています。

  1. Under My Thumb – Newcastle 1.10.66, 2nd show
  2. Get Off Of My Cloud – Newcastle 1.10.66, 2nd show
  3. Lady Jane – Bristol 7.10.66, 2nd show
  4. Not Fade Away – Bristol 7.10.66, 2nd show
  5. I’ve Been Loving You Too Long – 1965 Outtake with Live Backing Overdubbed
  6. Fortune Teller – 1963 Outtake with Live Backing Overdubbed
  7. The Last Time – Newcastle 1.10.66, 2nd show
  8. 19th Nervous Breakdown – Newcastle 1.10.66, 2nd show
  9. Time Is On My Side – live in England March 1965
  10. I’m Alright – live in England March 1965
  11. Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow? – Bristol 7.10.66, 2nd show
  12. Satisfaction – Bristol 7.10.66, 2nd show

Released: 28 November 1966
Producer: Andrew Loog Oldham