『Foreign Tongues』の全曲解説を目指す

Foreign Tongues TrackXTrack

日本時間の2026年5月6日午前1時(イギリスでは5月6日午後5時)に発表されたローリング・ストーンズの新作アルバム『Foreign Tongues』。すでに予約販売も始まっていますが、その収録曲の詳細は情報が小出しに提供されている状況です。ここではその情報を整理し、まとめていこうと考えています。新しい情報が入り次第、更新を行っていく予定です。

Foreign Tongues Silver

1. Rough And Twisted – 4:40

2026年4月11日に、かつてバンドがシークレット・ギグなどで使用していた変名「ザ・コックローチズ(The Cockroaches)」名義で、1,000枚限定の12インチ・ホワイト・レーベル・アナログ盤として先行リリースされた曲です。5月5日にアルバムのリード・シングル「In the Stars」と共にデジタル配信が始まりました。歪んだギター・リフが特徴的なダーティ・ブルース・ロック調の楽曲で、歌詞には「Rough and twisted road(荒れてねじれた道)」をガイドして欲しいと願う内容や、プエルトリコ、ミシシッピ、シチリア、ローマといった地名が登場します。フェイセズの曲「Stay with Me」で使ったのと同じゼマティスのギターを使用したロニー・ウッドのスライド・ギターがフィーチャーされています。

6月5日、Official Visualiser が公開されました。

Mick Jagger: Vocals, Harmonica, Background Vocals, Electric Guitar
Keith Richards: Electric Guitar
Ronnie Wood: Electric Guitar, Electric Bass
Steve Jordan: Drums
Ben Waters: Piano
James King: Tenor Saxophone
Matt Clifford: Piano, Organ
Andrew Watt: Background Vocals, Electric Guitar

2. In The Stars – 4:13

アルバムのリード・シングル。5月5日にデジタル配信が開始され、5月15日には「Rough And Twisted」とカップリングでフィジカル盤(CD シングル、7インチと10インチのアナログ・シングル)がリリースされました。ストーンズらしいキレのあるギター・リフを特徴としながらも、コーラス(サビ)の展開が印象的な曲です。「It’s in the stars, it’s our destiny(それは星に記されている、僕らの運命なんだ)」というフレーズに象徴されるように、世界の不確かさの中で、自分たちのつながりや道筋を信じる前向きなメッセージが込められています。フィジカル・リリースの前日(5月14日)に公開されたミュージック・ビデオは、女優オデッサ・アザイオンをフィーチャーし、アメリカのVFX/AIスタジオ「Deep Voodoo」のディープフェイク技術を用いて制作されました。1970年代の頃に若返ったミック、キース、ロニーの演奏シーンは物議を呼んでいます。

Mick Jagger: Vocals, Backing Vocals, Electric Guitar, Acoustic Guitar
Keith Richards: Electric Guitar, Backing Vocals
Ronnie Wood: Electric Guitar, Electric Bass
Steve Jordan: Drums
Benmont Tench: Organ
Matt Clifford: Piano
Andrew Watt: Electric Guitar, Backing Vocals, Percussion

In The Stars

3. Jealous Lover – 3:50

6月14日、ローリング・ストーンズはシングル「Jealous Lover」(ワーキング・タイトル「Fuck ur Pizza」)を6月26日にリリースすることを発表しました。公開された44秒のビデオにはゲストのスティーヴ・ウィンウッドがエレクトリック・ピアノを弾くシーンを見ることができます。長い歴史の中で、ストーンズ名義のオリジナル・アルバムにウィンウッドがクレジットされるのは今回が初めてです。かつてエリック・クラプトンらとブラインド・フェイスを結成し、ブリティッシュ・ロックの黄金期を築いた天才鍵盤奏者が、ついにストーンズの歴史にその名を刻みます。

スタジオには他にスティーヴ・ジョーダン、マット・クリフォード、ダリル・ジョーンズの姿を確認できます。なお、5月5日にニューヨーク州ブルックリンにて開催されたメディア向けの発売イベントで公開されたこの曲を UNCUT は「ソウルフルなファルセットが光る、ソフトでグルーヴィーな一曲」だとリポートしています。

4. Mr. Charm – 4:34

ミックはBBC Radio 2 の「Tracks of My Years」でこの曲に関して以下の様に語っています。

「この曲は “Four on the Floor”(4つ打ち)なんだ。踊れる曲だけど、中盤にはロックなコーラスが入っている。だから、みんなが知っているロックバンドとしてのストーンズらしさも大いにあるんだけど、4つ打ちの要素に関しては、もしかしたらこれまでに聴いたことがないタイプのローリング・ストーンズに聴こえるかもしれないね。それでもやっぱりストーンズなんだよ。」

「曲を作り始めた時、ただただ、そのヴァースの部分をラップしてたんだけど、そこで “Mr. Charm” というフレーズを何度繰り返しても全然飽きないって気づいたんだ。それがすごく面白くて、そこから他にもいろんなユーモラスなネタが次々と浮かんでくるようになったんだ。」

5. Divine Intervention – 4:46

6. Ringing Hollow – 5:18

カントリーソングと表現され、「アメリカへのラブソング」だとのこと。

7. Never Wanna Lose You – 4:31

8. Hit Me In The Head – 2:57

チャーリー・ワッツがドラムを叩く2019年のLAセッションで録音された曲。ミック曰く「すごく速い、パンク・ロック・ナンバー」だということです。

9. You Know I’m No Good – 4:54

エイミー・ワインハウスのカヴァー曲。ワインハウスのバージョンは2枚目で最後のスタジオアルバム『Back to Black』に収録されていて、ドラムとベースが心地よく響く、ダークでジャジーなソウルミュージックでした。

10. Some Of Us – 4:01

キース・リチャーズがリード・ボーカルを担当する曲です。

11. Covered In You – 4:32

Mojo や BBC Radio 2 のインタビューで、ポール・マッカートニーはこの曲でベース・ギターを担当したことを明らかにしました。ポールがストーンズの曲でベースを弾くのは、『Hackney Diamonds』の「Bite My Head Off」に続いて2曲目です。ポールは「スタジオでの一日の後、人々は『どうだった?』と聞きました。とても素晴らしかったです。だって、俺はストーンズのセッションマンだったんだ。」と語っています。

なお、ミックがBBC Radio 2 の「Tracks of My Years」で語ったことによれば、この曲は「ファンク・ベースに近い曲」だとのことです。

12. Side Effects – 4:35

13. Back In Your Life – 6:13

このアルバムで最も長い曲。ロニーはギター・ソロをブライアン・ウィルソンが亡くなった日に弾いたと語っています。その数日前にスライ・ストーンが亡くなったこともあり、悲しみが自身のギタープレイや感情に深く影響を与えたと心情を吐露しています。レコーディングでは9分にもなったソロを短く編集しているとのことです。

14. Beautiful Delilah – 3:29

チャック・ベリーのカヴァー曲。ミックとキースはストーンズ結成前の Little Boy Blue and the Blue Boys の頃からこの曲を演奏していました。ストーンズの64年の初期バージョンはBBC音源を集めたアルバム『On Air』に収録されています。

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