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ミック・テイラーが1974年12月に脱退した後の最初のアルバム。ストーンズは次のギタリストのオーデションを行いながら、レコーディングもしてしまうという前代未聞の方法(後に「グレイト・ギタリスト・ハント」と呼ばれる)を採用しました。セッションはロッテルダムとミュンヘンにモービル・ユニットを持ち込んでベーシック・トラックのレコーディングが行われました。ジェフ・ベック、ロリー・ギャラガー、ミック・ロンソン、スティーヴ・マリオットなどが参加したといわれていますが、アルバムに採用されたのはハーヴィ・マンデル、ウェイン・パーキンス、ロニー・ウッドの3人。最終的にはロニーがストーンズのギタリストの座を射止めます。
ハーヴィ・マンデルやウェイン・パーキンスの個性的なソロを活かしつつ、全体には洗練されたサウンドに仕上がったアルバムです。初めて本格的なレゲエに挑戦した「Cherry Oh Baby」、バラードの名曲「Fool to Cry 」「Memory Motel」 、これぞストーンズにしかできないロックンロール「Crazy Mama」などクオリティの高い曲が多く、収録された8曲は全て後にライヴで演奏されたことがあります。最高傑作とは言えませんが、筆者が最初に聴いたストーンズのアルバムで、いまでも好きなアルバムの上位に位置しています。
- Hot Stuff
- Hand Of Fate
- Cherry Oh Baby
- Memory Motel
- Hey Negrita
- Melody
- Fool To Cry
- Crazy Mama
Released: 23 April 1976
Producer: The Glimmer Twins
Additional Musicians:
Ronnie Wood – Guitar (3, 5, 8), Backing Vocals
Harvey Mandel – Guitar (1, 4)
Wayne Perkins – Guitar (2, 7), Acoustic Guitar (4)
Billy Preston – Piano, Organ, ARP String Ensemble, Percussion, Backing Vocals
Nicky Hopkins – Organ, Piano, String Synthesiser
Ollie E. Brown – Percussion
Ian Stewart – Percussion
Arif Mardin – Horn Arrangement