スーザン・モリソン著ローン・マイケルズの伝記本「Lorne: The Man Who Invented Saturday Night Live」(ローン:サタディ・ナイト・ライブを発明した男)には、キース・リチャーズのカナダでの薬物裁判の際、マイケルズがキースの刑務所行きを救ったことが書かれているとのこと。ミック・ジャガーに頼まれたマイケルズは、裁判で証言を行いました。キースがクリーンでないことを知っていたマイケルズは、偽証する可能性を心配しましたが、裁判では創作活動についてのみ質問され、キースが「バンドの触媒」だったと答えました。さらに、サタディ・ナイト・ライブのオープニング・ホストにモハメド・アリではなくローリング・ストーンズを選んだのは、ストーンズが「世界一のロックバンド」だったからだと述べました。裁判の前にはキースのためにスリー・ピースのスーツを新調したことにも触れられています。
裁判はストーンズ・ファンの盲目の少女リタ・ベダードが判事の家に赴き、キースを刑務所行きにしないよう懇願したこともあり、執行猶予付きで、盲人のための慈善コンサートに出演するという社会奉仕活動の義務の判決が下りました。キースはマイケルズにお礼の手紙をジャマイカのホテルの便箋を使って送ったそうです。その後、2015年にはカナダのケベックシティーのバックステージでリタと40年ぶりの再会を果たしています。< SOURCES: Rolling Stone Magazine / Entertainment >